2020.12.30 13:59美しいものと醜いもの年の瀬というには心はずいぶん穏やかで、一年で唯一好きだったこの時期の慌ただしさを今は懐かしく思う。ただ、今日の風はここ数日のなかで一番激しく冷たかった。雪も途切れ途切れに降った。昼過ぎにお墓参りをしてきたが、唯一外気に触れていた目元に、刺すような痛みを感じた。今年に限り、一年を振り返るのが億劫に思う。世界にとっても私にとっても、悲観的なことは少なくなかった。良い年だったと言いたくない。"失った"人...