愚かな私はいつも悲しくて不幸だ
父が出てくる夢をみた。珍しいことではない、何度も何度も夢に出てくる。
パターンというものがあって、ひとつは家族4人で本当に幸せな時間を過ごしているもの。そしてもう一つは、生前の父の苦しみについて、そしてそれを私たちが理解している前提で話が進んでいくものである。
19歳まで、私は何にも周りが見えず、浅はかで愚かで何事にもまったく理解のない人間だった。振り返るとそれはある意味とても幸せで、心の苦しみを伴わないとても楽な生き方だったと思う。
人生で最も悲しい夏、あれから全身を包む空気が一変してしまった。
明るくて白くて眩しい、死の空気。
父の夢をみると、遠ざかっていた感情が再びぶり返し、その真っ白な空気はしばらく漂う。
今朝みた夢は"ふたつめ"だった。
私は夢の中で号泣し、あることについて家族に向かって懇願していた。
拭えず、堪えきれず、氷が溶けない。どんなに美しい光に照らされていたって、心のずっと奥底で、今も悲しみと共に生きているような気がする。
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